国連環境計画（UNEP）は3日、ケニアの首都ナイロビで声明を発表しました。声明では中米両国が気候変動対策の新たな枠組みであるパリ協定を批准したことを評価し、「中米による世界規模の気候変動対策への支持は、気持ちを奮い起こすことだ」としました。

　声明は、「パリ協定の発効に取り組むプロセスにとって、中米は極めて重要である。気候変動の試練に対応する任務は依然として、困難かつ切迫した課題となっているものの、中米という2つの大国から支持を得たことは、非常に喜ばしいことだ。世界最大の2つの経済体として、中米は低炭素とエコという未来の経済発展の方向性を全世界に示してくれた」と述べました。

　また、国連気候変動枠組条約（UNFCCC）事務局のパトリシア・エスピノサ事務局長は3日に声明を発表し、中米によるパリ協定批准に感謝の意を表した上で、「これは全世界の持続可能な発展の実現に新たな道を切り開くだろう」としています。（洋、星）