イエメン南部の都市アデンの訓練施設で29日、自爆テロが発生し、少なくとも65人が死亡し、55人がけがをしました。イエメンの安全部門が伝えています。

　この安全部門の高官が事件について匿名で語り、「実行犯とみられる者は爆弾を積んだ自動車に乗り、軍学校のグラウンドに集合していた新兵の列に突っ込んだ。そこでは、数百人の新兵が関連の手続きを行っているところだった」と明らかにしました。

　また、イエメン政府の高官は「政府軍は、占領中のアデンなどで5000人の兵士を招集し、訓練した後で、イエメンとサウジアラビアの国境地区に派遣して、サウジアラビアとともに武装勢力『フーシ』に対抗することを計画していた」と述べました。

　報道によりますと、過激派組織「イスラム国」が、今回の自爆テロについて犯行声明を出したということです。（朱、謙）