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中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、世界銀行が中国において国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)建て債券を発行する承認を得たと明らかにしました。また、この10月には人民元のSDR通貨としての正式採用も予定されています。
専門家らは、「これは人民元の国際化に有益なことだ。中国の債券市場のさらなる対外開放を推進していくだけでなく、ある程度は中国資本の海外流出を抑制することにもなるだろう」と分析しています。
中国人民銀行は12日、「世界銀行が中国の銀行間市場で28億ドル(約2830億円)相当となる20億SDRの債券を発行する承認を得た。支払いは人民元で行われる」と発表しました。また、中国人民銀行の易綱副総裁は15日、第一期のSDR建ての債券はG20杭州サミットの開催に先立って発行すると明らかにしています。
これについて、中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は、「SDR建ての債券の中国での発行は、世界銀行の役割のさらなる発揮にプラスとなるだけでなく、人民元のSDR加入後の影響力の拡大にも有効だ。人民元の国際化が促がされるだろう」と述べました。
SDRの資産を所有すれば、単一の通貨の為替変動リスクを分散することができるため、多くの金融業関係者は、「オンショアでSDRを発行することは、国内における為替取引の需要を軽減させ、資本の海外流出の圧力を減少させるだろう」と見ています。(藍、謙)
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