ユネスコ（国連教育科学文化機関）世界遺産委員会は16日、「トルコの政局不安により一時中断していた第40回世界遺産委員会を、17日にイスタンブールで再開、すべての項目を審議し、関連議事日程を終了後、当日中に閉幕する」と発表しました。

　ユネスコがメディアに宛てた通知では、「再開される世界遺産委員会は一日のみの開催とし、同日は今回審議の終わっていない世界遺産申請を審議、関連議事日程を終了した上で、17日の内に終了させる」と明らかにしています。

　今回の世界遺産委員会は今月10日に開幕され、20日まで開催される予定でした。中でも、15日から3日間にわたり、27項目の世界遺産新規登録審査を行う予定でしたが、15日夜のクーデター発生により、16日未明に審議停止が宣言されていました。

　今回の委員会では、15日の時点ですでに9箇所が新たな世界遺産として登録されることが決定しており、その中には中国の広西チワン族自治区の左江花山岩画文化景勝地が含まれています。また、今回再開される17日の審議では、残り18案件の世界遺産登録審査が予定されており、その中には湖北省の神農架も含まれています。（雲莎、む）