アメリカ下院情報特別委員会は15日、2001年のアメリカ同時多発テロの調査報告にあるサウジアラビアの関与有無に関する機密内容を公表しました。

　同報告は2002年に編成されたもので、その中に同時テロへのサウジアラビアの関与を明らかにした内容は28ページもありますが、アメリカとサウジアラビアの関係を懸念したため、公表しませんでした。オバマ大統領が15日、報告の機密内容を国会に引き渡した後、下院情報特別委員会は公式サイトを通じてそれを発表しました。

　同文書は、テロ容疑者がアメリカ滞在期間中、サウジアラビア政府関係者と接触し、支援と便宜をもらったと指摘しましたが、その支援と便宜は、サウジアラビア政府関係者がわざと与えたのかどうかは確定できないとも言っています。

　ホワイトハウスのアーネスト報道官は当日の定例記者会見で「サウジアラビア政府あるいはある高官がアルカイダに支援を与えたと裏付ける証拠はない。9.11同時多発テロ事件の調査報告の機密内容が公表されても、アメリカ政府の判断を変えてはいない」と話しました。（殷、kokusei）