ロシア科学アカデミー極東研究院のペトロフスキー高級研究員はこのほど、南海問題に関する記者のインタビューに対して、「中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との間には大きな共通利益がある。南海紛争によりこうした共通利益が損なわれないようにすべきだ」と主張しました。
フィリピンが中国と係争中の南海問題について、一方的に仲裁を提訴したことを受け、国際常設仲裁裁判所は7月12日に最終判決を行います。これに対して、ペトロフスキー氏は「中国がフィリピンの提訴した仲裁を受け入れず、これに参加しないというのは賢明な対応である。国際法の視点からみれば、この立場には法律上の根拠がある」と表明しました。
また、アメリカが主張したいわゆる南海の「航行の自由」に対して、氏は「米国の動機には2つの面がある。いわゆる『航行の自由』の主張は商業船舶に関する目的だけではなく、米軍艦が南海で力を誇示する目的も含むものである。南海問題を国際化しないやり方は賢明だ。係争は当事国同士が協議により解決をはかるべきで、ロシアは南海問題の国際化に反対する」と述べました。(Yan、謙)
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