フィリピンが一方的に提起した南海仲裁の仲裁裁判所は今月12日にその判決を下す予定です。国際社会が注目する中、「南海問題は当事国間の問題で、双方にとって協議と交渉が最も良い解決法であり、関係者以外の干渉は事態を複雑化させるだけである。域外にある米国などの介入には他意あるのではないか」との声が各国の有識者たちから上がっています。
米国の南海問題介入について、トルコのイスタンブール海峡大学アジア研究センターのアラート研究員は「(米国の介入は)事態を複雑化させるだけだ。東アジアでより多くの国が経済のモデルチェンジと構造調整を進めている背景下で、各国は『緊張と衝突』よりも『連携と融合』を必要としている」と強調しました。
イタリアの経済学者・モロ氏は、「米国は自身のイデオロギーと文化力を維持し、その覇権地位を脅威から守るために、中国の影響力拡大に歯止めをかけようという企みを持っている」との見解を示しました。
米国務省で法律専門家を務めたソウフィール氏は「誠意のない仲裁を支持するよりも、米国はフィリピンに対して『無意味な勝利』への追求を諦めるよう働きかけるべきだ」と述べた上で、「米国が中国の主張する正しい軌道に乗って、交渉のテーブルに戻るようにフィリピンに呼びかけてはじめて、南海問題における建設的な役割が発揮できる」と提言しました。(ミン・イヒョウ 謙)
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