中国の中央銀行である中国人民銀行は30日声明を発表し、「ここ数日、一部の報道機関が連日、人民元為替レートについて偽りの報道を続けている。これらの報道は、節目の時を狙って世論を誤った方向に誘導し、為替市場の運営秩序を撹乱している。これによって、一部の市場では人民元が売却されている」と指摘しました。また「中国人民銀行は、こういった報道機関の職業モラルと責任感のない行為を、強く非難するとともに、法的手段による責任追及の権利を保留する」と強調しました。

　声明は中国経済について「中高速度の成長を保持できると見込まれている。国際競争力も依然として比較的に強く、国際収支が黒字を保ち、外貨準備が充実している。また、財政状況が比較的に良好で、金融システムも穏健的に機能している」と説明した上で、「中国は、人民元安による貿易競争力を強化する意思がない。また中国経済の現状から見ても長期的人民元安の条件は存在しない」としています。（朱）