ルー財務長官は記者のインタビューに応え「英国のEU離脱はアメリカ経済の成長にとって『逆風』だが、アメリカ、EU、英国はいずれもこの困難を乗り越えられる。現在のところ、金融危機を起こす兆しがみえていない」と述べました。

　さらに「英国のEU離脱による政策の変化で、投資家の意思決定に影響が出るのは明白だ。しかし世界金融市場への影響は秩序の許容内である。2008年に比べ、欧州の銀行はこのリスクによりよく対応でき、また、中央銀行と金融機構は十分な流動性を備えている」と述べました。

　ルー財務長官は「英国のEU離脱は、英国とEUの法的関係の変化だけでなく、世界経済の発展にもかかわる」と述べ、財政政策や通貨政策、構造改革を含めたすべての政策上の対策を講じて経済成長と金融の安定を維持するよう、各国に強く求めました。（MOU、謙）