イギリス北部スコットランド自治政府のスタージョン首相は26日、BBCのインタビューを受けた際、「イギリスの欧州連合（EU）離脱を阻止する」との考えを示しました。

　スタージョン首相は、「イギリスがEUから離脱するには、スコットランド議会の同意書が必要だ」として、自らが率いる「スコットランド民族党」の議員たちで同意書を否決すると明らかにしました。

　これに対し、イギリスのマンデル・スコットランド担当相は、「個人として、スコットランドができるとは信じていない」としています。

　今月23日、イギリスでEUからの離脱の賛否を問う国民投票が行われ、「離脱」を支持する有権者が51.9％となりました。一方、スコットランドでは、「残留」支持は62％に達しています。この開票結果を受け、スタージョン首相は「スコットランドでイギリスからの独立の是非を問う住民投票が再び実施される可能性は極めて大きい」とした上で、2014年9月に行われた住民投票の中では、多くの有権者がイギリスに残留することを支持したのは、スコットランドのEUにおける地位を保持するためだと指摘しました。（洋、星）