アメリカのケリー国務長官は15日、アメリカはイランの核問題をめぐる全面協議の規定に基づいて執行しているとして、アメリカの銀行と会社にイランとの協力を求めました。

　ノルウェー訪問中のケリー国務長官は、ノルウェーのソルベルグ首相と共に記者会見した際、「長年に渡る制裁の結果、一部外国の銀行と会社は、開放する分野について詳しくわからない状況下で行動を取ることに慎重なため、説明していく作業が多くある」と述べました。

　これに先立ち、ケリー国務長官はノルウェー訪問中のイランのザリフ外相と会談を行い、制裁解除や銀行取引などを含むイランの核問題をめぐる全面協議の執行状況について話し合いました。

　ザリフ外相は14日の記者会見で、「アメリカは形式上、制裁を解除したが、制裁の『残余意識』が依然として存在し、実際の行動によってイラン核問題の全面協議を実施するべきだ」との考えを示しました。（ヒガシ）