オバマ米大統領が15日、ダライ・ラマ14世との私的会談を予定していると報じられている件について、外務省の陸慷報道官は15日、北京での定例記者会見で「外務省はすでに中国駐在米国大使館に厳正な申し入れを行い、米側の関連日程に断固反対することを伝えている」と明らかにしました。

　陸慷報道官は「チベット問題は中国の内政問題であり、いかなる国も干渉する権利をもたない。ダライ・ラマ14世は、純粋な宗教徒ではなく、宗教の名の下に長く中国政府に対抗し、国家分裂活動を続けている政治的逃亡者である。米側がもし大統領との会談日程を組むことになれば、『チベット独立』国家分裂勢力に誤ったシグナルを送ることになり、中米両国の相互信頼と協力を損なうことになる」としました。さらに、「チベットは中国の一部分であることを認め、チベット独立を支持しないという約束を守るよう、また『チベット独立』勢力へのいかなる援助も停止するよう、米に促している。さらに、ここで強調したいのは、チベット問題を利用して、中国の安定を破壊しようとする企みは成功しえないということだ」と語りました。（朱）