孫建国中国共産党中央軍事委員会連合参謀部副参謀長は4日午後、シンガポールで、日本の三村亨防衛審議官と会談しました。

　孫副参謀長はその際、「昨年以来、中日関係は全体的に安定した改善ぶりを見せており、両国の防衛事務に関する交流も再開し、進展を遂げてきた。中国は日本との関係を非常に重視し、中日関係が両国人民の福祉だけでなく、地域と国際関係上の平和と安定維持にもつながると考えている。中国は一貫して両国の防衛事務に関する交流に積極的な態度を示しており、第10回中日防衛・安全保障協議の中国における早期開催を望んでいる。対話と意思疎通によって相互理解を深め、矛盾と食い違いの解消に善処していきたい」と述べ、さらに、日本側に対し、中国の南海問題における原則的な立場を重ねて表明し、「中国の重要な国益と関心事を尊重し、慎重な言動を行い、南海問題については介入や、むやみな煽り立てをせず、実際の行動を以って中日関係の改善の動きを支えてほしい」と求めました。

　これに対し、三村防衛審議官は「日中関係は日本にとって最も重要な二国間関係の一つであり、双方の対話と交流は日中間の相互理解の増進や両国関係の改善だけでなく、地域と国際関係における平和と繁栄にもつながるものだ。日本は日中の防衛分野における各レベル・各分野の交流と協力を重視している。両国の対話を強化すると共に、日中海・空連絡メカニズムの早期確立を目指し、日中間の戦略的互恵関係の更なる発展のために積極的な努力を行っていきたい」と述べました。（Lin、む）