李克強首相は16日午後、人民大会堂で、中国を正式訪問しているアフガニスタンのアブドラ行政長官と会談しました。

　席上、李克強首相は「中国とアフガニスタンは近隣国で、友好往来の歴史が長い。周辺国外交において、アフガニスタンとの関係発展については、優先的に推し進め、戦略的協力パートナー関係の強化と発展に力を入れるという位置づけをしている。国家独立、主権、領土の完備と安全のために、アフガニスタンが払った努力を支持する。また、政治や経済、安全、文化、国際および域内問題などにおける交流と協力の深化に、アフガニスタンとともに力を入れ、両国関係を新たなレベルに引き上げる」という中国政府の姿勢を示しました。そして、アフガニスタンとともに地域の平和、安定、発展のために新たな貢献をしていきたいと強調しました。

　また、李首相は「両国には、インフラ整備のほか、資源の開発と利用などでの互恵協力に大きな潜在力がある」との見方を示し、「現在、アフガニスタンは重要な転換期に入っている。中国は、アフガニスタン民族団結政府が引き続き国民を率いて『アフガニスタンによる、アフガニスタン人のための』寛容性ある和解プロセスを支持し、域内協力への参入を深めることを支援していく」と強調しました。さらに、「引き続き効果的な措置を講じ、両国の実務的協力のために良好かつ安全な環境を作っていくように」と、求めました。

　これをうけて、アブドラ行政長官は「アフガニスタンにとって、中国は重要な近隣国であり、友人でもある。ここ数年、両国の共同努力のもと、ハイレベルの交流が頻繁に行われ、各分野における協力も強化されている」と評価した上で、「中国との関係発展を非常に重視している。核心的かつ重大な国家利益問題における中国の立場を支持する」と強調しました。また、民族和解と経済再建に対する中国の支持に感謝の意を示すとともに、中国企業の投資や協力を歓迎すると表明しました。（朱、謙）