中国民政省の高暁兵次官は3日、北京で行われている第5回中国国際高齢者介護サービス業博覧会で、「中国では、在宅介護をベースとし、団地をよりどころとし、機構を補充とし、そして医療と介護を結び合うといった高齢者介護サービスシステムの多様化が、ほぼできている」と明らかにし、今後、高齢者介護サービス市場を全面的に開放していくことを強調しました。

　関係データによりますと、昨年末までに、中国の60歳以上の高齢者人口はすでに総人口の約16.1%に当たる2．22億人に達しており、そのうち、65歳以上の人口は1.43億人で、総人口の約10.5%を占めています。このような高齢化社会に対応するため、介護サービス業の発展を加速させるのが急務となっているということです。

　これについて、高次官は「今後、高齢者介護サービスへのニーズに応えるため、介護サービスの供給側への改革に力を入れ、介護サービス市場を全面的に開放していく。また、介護のレベルアップを通じて、高齢者にも改革と発展の成果を確実に享受してもらわなくてはならない」と述べました。