ワシントン、ボストン、フィラデルフィアを含んだ30以上の都市で、「政治とカネ」の問題に抗議したデモ活動が行われています。ワシントンで11日から始まった連邦議会議事堂前での座り込みの抗議には、毎日数百人の市民が参加しています。デモ主催者は「これまでにおよそ4000人が座り込み抗議に申し込んだ。デモ参加者たちはアメリカの各地から集まっている。この抗議を通して『政治とカネ』の話題が大統領選挙期間中に改めて注目されることを期待している」と述べました。
アメリカ大統領選挙が行われる年は金権政治が行われる年だとされます。デモ参加者たちは、大手企業と利益団体が政治を操るチャンスが増え続けており、民衆の公平な政治参加を妨げているとしています。
今回の大統領選挙において、民主党のサンダース氏と共和党のトランプ氏を含む候補者らは、利益団体からの献金を拒否するイメージを作って有権者に見せています。一方で、民主党の候補者ヒラリー・クリントン氏がウォールストリートの金融グループと持つとされる何らかの関わりは、政治上のライバルからの攻撃の焦点となっています。一部の選挙アナリストは、トランプ氏とサンダース氏が選挙初期でより高い支持率を得られたことは、アメリカ国民が金権政治と伝統的な既得権益団体に飽きていることを示すとしています。(任春生、謙)
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