ブラジルの保健当局が11日発表したところによりますと、ジカウイルスに感染すると致命的合併症を発症することが判明し、昨年一年における同国での合併症による死亡例が3例確認されました。

　ブラジル保健省の発表によりますと、3例はそれぞれ去年の4月、6月と10月に死亡が確認されています。3人の遺体からはいずれもジカウイルスが発見されており、１例はジカウイルスによる呼吸器疾患、ほかの2例はジカウイルスを病原とする合併症が死因とされています。

　また、ブラジル保健省は、ジカウイルスは新生児の小頭症だけでなく、成人にも致命的合併症を引き起こすことが確実だとしています。ブラジル保健省はさらに、この先1年ほどをかけてジカウイルスのワクチン開発に取り込むことを明らかにしましたが、実用化までには更に2年ほどが必要と見られています。（ooeiei、む）国際・交流へ