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「一帯一路」は中国・イラン協力の最高の場

2016-01-25 15:27:13     cri    
 習近平国家主席は22日にイランに到着し、イランへの公式訪問をスタートさせた。23日には中国人民大学とイラン政治・国際問題研究院が主催した中国・イラン「一帯一路」(1ベルト、1ロード)シンクタンク対話会がイランの首都テヘランで開催される。(文:王文・中国人民大学重陽金融研究院執行院長)

 両国は対話会で、「中国国家発展改革委員会、中国人民大学、イラン外務省、イラン政治・国際問題研究院の『一帯一路』シンクタンクの共同建設についての協力覚書」に調印する。この合意は重要な大国の間で初めて交わされる官学協力による「一帯一路」の共同建設に向けた国際シンクタンク協力合意であり、中国の「一帯一路」の呼びかけが政策面でのやりとりや国民同士の心の交流において重要な一歩を踏み出したことを物語る。

 「一帯一路」の呼びかけがうち出されてからの2年余り、イランは中国の「一帯一路」戦略との連携を積極的に進め、政策、貿易、資金、インフラ建設、民心が重なり合って進展する「5通併進」の良好な状態を作り出してきた。

 筆者は両国のシンクタンク対話の主催者であり、シンクタンク協力合意の実際の執行機関の責任者として、これまでに何度かイランを訪問したことがある。このたびテヘランを訪れた際には、さまざまな場面でイラン国民の中国国民に対する熱い気持ちや中国の「一帯一路」の呼びかけに対する支持を感じ取った。

 イランの街角で出会った小学生たちは、ペルシア語で「中国、中国」と叫びながら筆者のところへ駆け寄ってきた。政府関係者の話によると、中国はイランと歴史的な問題を抱えていない唯一の大国であり、イランの真の友人といえる。イラン政治・国際関係大学のカマニ教授は、「中国とイランは世界においてそれぞれの文明を自分たちの土地で数千年も脈々と引き継いできた国であり、両国文明の偉大な生命力に祝杯を挙げるべきだ」と話す。

 イランの外相を18年間勤めたヴェラーヤティー氏は、「イランは中国からの投資を渇望している。イランは中国でより大きな戦略的協力、政治的協力、経済的協力を見つけたいと願っている。そして『一帯一路』の呼びかけが最高の協力の場であることは間違いない」とこれまで何度も語ってきた。

 強い意欲だけではない。イランには「一帯一路」の呼びかけに答えるための非常に大きな潜在力がある。イランには石油と天然ガスの豊富な埋蔵資源があり、国土面積(160万平方キロメートル)と人口規模(約8千万人)はいずれも世界トップ20に入っている。インフラは完備し、整った工業経済体制がある。大学教育の普及度は高く、国民全体の文化的レベルは高い。先にはイラン核問題の全面的合意が正式に実行され、欧米諸国はイランに対する経済制裁を解除した。

 中国企業には強い競争力があり、イランでも頭角を現している。テヘランにある中国企業の責任者は、「テヘランは地下鉄5路線を建設中で、同社がそのうちの3路線を請け負っている。今後、イランの10数都市で地下鉄の建設工事が行われる見込みで、中国企業は優れた建設請負能力と技術サービスをよりどころとしてさらに多くのチャンスをつかまえるだろう」と話す。筆者もイランの街角で、力帆、長安、吉利といった中国ブランドの自動車をしばしば目にした。

 イランの押さえ込まれた外資の需要は1兆ドル(1ドルは約118.8円)に達するとみられる。習主席の訪問直前にテヘランで出会った中国の企業家はイランの将来の投資チャンスに強い自信を見せていた。ただ、イランの政策環境にはさらなる改善が待たれ、投資・融資体制のバージョンアップも必要で、押し寄せる外国人に対するイラン社会の適応度もさらに改善の必要がある。

 イランの国民はよくわかっている。中国がイランにもたらすものは戦いでもなく、制裁でもなく、政治的な条件でもなく、経済的な圧迫でもない。中国がもたらすものは共同で検討し、共同で建設し、共同で恩恵を享受する「一帯一路」だ。自国の発展戦略と中国の発展戦略を連携させ、中国の発展のメリットを享受することは、イランにとってまたとない喜びだろう。

 「人民網日本語版」より

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