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　アメリカのケリー国務長官は22日、スイスで開催されている世界経済フォーラムの年次総会、ダボス会議で、「アメリカは、未曾有の難民危機に対応するため、国連に対し難民への人道支援金の増額を呼びかけるとともに、各国へ難民受け入れ能力の拡大を呼びかける」と述べました。

　ケリー国務長官はこの日のダボス会議の場で、「アメリカのオバマ大統領は今年9月に難民に関する国連フォーラムを主宰する予定だ。アメリカは、国連に対して、難民への援助予算を2015年の100億ドルから130億ドルまで増額させ、難民の受入数を倍増させるよう呼びかける。同時に、100万人の難民が就職をし、100万人の難民児童が教育を受けられるよう、更に多くの国による難民支援の実現のために、アメリカは尽力する」と演説しました。

　この日、欧州委員会議員会議のアンヌ・ブラッスール議長は声明を発表し、「未曾有の難民危機に対し、ヨーロッパの国々は次々と国境を閉鎖した。これはヨーロッパの恥であり、国際法を踏みにじるものである。ヨーロッパの国々は、『なす術もなく辿りついた隣人』らに援助の手を差し伸べなければならない」としました。（RYU、謙）