ロシアの軍当局者が21日、モスクワで明らかにしたところによりますと、トルコに撃墜されたロシア軍機のブラックボックスは、ひどく破損しているため、すぐには解析することができないということです。

　発表によりますと、ブラックボックス内部には破壊されていないチップが1つだけ残っていたとのことです。専門家がそれを解析するには時間がかかる見込みで、ロシア側は定期的に関連情報を公開していくと伝えています。

　中国とイギリスの専門家や、アメリカ国民の有志がオブザーバーとして関連作業を見学しており、ブラックボックスの処理について異議を唱える者はいないということです。

　なお、撃墜されたロシア軍機が警告を聞かずにトルコの領空を侵犯したとのトルコ側の主張に対し、ロシアはこれを否認しています。プーチン大統領はこの撃墜を「敵対行為」であるとし、トルコに対し一連の制裁措置を講じています。（MOU、謙）