ASEANの首脳らは同日、「ASEAN共同体設立に関するクアラルンプール宣言2015」に調印し、今年の12月31日に政治的安全、経済及び社会文化を3つの柱とするASEAN共同体を正式に発足すると宣言しました。同時に、今後10年間の発展の方針を盛り込んだ「ASEAN共同体ビジョン2025：手を携えて前へ進もう」を発表しました。

　ASEANの輪番議長国であるマレーシアのナジブ首相は閉幕式で挨拶し、「ASEAN共同体の発足は、同地域の歴史的転換点となる。ASEANが設立されて48年以来、人々の想像を上回るような成果を上げたが、これはまだ、これからの始まりだ」と述べました。さらに「ASEAN共同体の発足は地域建設の終わりを意味するのではない。われわれは倍以上の努力を払い、3つの柱の枠組み内で結束を強め、一体化プロセスの全面的な実現に取り組むべきだ。目標の実現は簡単にできるものではなく、より多くの時間と空間が必要だ」との考えを示しました。（洋、kokusei）