中国外務省の華春瑩報道官は13日、北京で行われた定例記者会見で
「『南京大虐殺関連文書』を含む47件の文書が『世界記憶遺産リスト』に登録され後に、日本がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の分担金を減額すると公然と圧力をかける発言をしたことに驚いている。中国は、日本が歴史を正視し、侵略史を反省し、実際の行動をもってアジアの隣国と国際社会の信頼を得るよう厳重に求める」と述べました。
日本政府の高官は、ユネスコが中国の「南京大虐殺関連文書」を含む47件の文書を「世界記憶遺産リスト」に登録したことに反発し、ユネスコの分担金の減額或いは支払停止を検討していると発言しました。これに対し、華報道官は「ユネスコは、南京大虐殺に関する文書の世界記録遺産登録に関して、客観的で公正な立場をとった。このことを中国は評価する。以前から、我々は数回にわたり、南京大虐殺は第二次世界大戦中に日本軍国主義が犯した厳重な罪で、国際社会が認めた歴史事実だと主張してきた。中国が申請に当り準備した材料は『世界記憶遺産リスト』の審査基準に完全に合致したものだ。ユネスコ諮問委員も関連手続きを厳格に守り、慎重な討議と研究を経た上で、このような結果が出た」と述べました。
華報道官はさらに、「日本はこの問題においてユネスコの活動に絶えず干渉し、公然と圧力をかける発言をすることは、日本が歴史問題において、今でも間違った歴史観を堅持していることを再び証明している。日本のこのような態度は人々を不安にさせている」と指摘しました。
また、華報道官は「日本はユネスコの分担金を減額させると圧力をかけることはできるが、歴史上の汚点を消し去ることはできないうえ、逆効果だ。我々は、日本が歴史と後世に責任をもち、道理にあわない言いがかりをつけることを止めるべきだ。ユネスコの活動に対する干渉を直ちに停止し、歴史を切実に正視し、反省し、過ちを正し、実際の行動をもってアジアの隣国と国際社会の信頼を得るよう厳重に求める」と強調しました。(劉叡、keiko)
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