南京大虐殺を描いた中国映画「南京！南京！」が18日夜、日本最大の動画共有サイト「ニコニコ動画」で公開されました。

　現地時間18日22時（北京時間21時）、ニコニコ動画は時間通りに「南京！南京！」の放映を始めました。同サイトの明らかにしたところでは、放映1時間後に、オンラインでの利用者が1万5千人にのぼったということです。

　駿河台大学法学部教授で、『南京大虐殺否定論13のウソ』の執筆者の一人である井上久士さんは、「この映画のオンラインでの公開は、一部の日本人にとって歴史を知る上でのきっかけになれる。この意味でいうと『南京！南京！』の公開放映は良いことだ」と評価しています。

　また、都留文科大学名誉教授で、書籍『南京事件』の作者・笠原十九司さんも放映について、「日本の観衆に事実を知ってもらうことは重要だ。イデオロギーの違いにとらわれることなく平常心でこの映画を見てほしい」と肯定的な見方を示しました。

　ニコニコ動画は7月末から、中国人監督・李纓(リーイン)が撮影したドキュメンタリー映画「靖国-YASUKUNI」、中国映画「南京！南京！」、そして、韓国映画の「ユリョン」など中韓のいわゆる「反日映画」の放映を相次いで行っています。このうち、「靖国-YASUKUNI」は8月15日に放映され、2万8千人以上がオンラインで見ていたということです。このほか、中国の記録映画「1937　南京記憶」が8月24日に放映予定ということです。（Yan、小山）