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習主席訪英に向けて中英戦略対話が13日北京で開催

2015-08-12 20:21:15     cri    

 習近平主席はこの10月、中国の国家主席として10年ぶりにイギリスを訪問します。これに先立ち、新しいラウンドの中英戦略対話が8月13日に北京で開かれます。中英間の相互信頼と理解を深めることを趣旨とするこの対話では、中国の楊潔チ国務委員がイギリスのハモンド外相と2国間関係や地域のホットイッシューをめぐって意見を交換することになっていますが、今回は所定の議題のほか、中英双方が2ヶ月後に迫った習近平主席のイギリス訪問に向けて準備を進めると見られており、注目されています。

 イギリス王室がこのほど明らかにしたところによりますと、習近平夫妻は訪問期間中、バッキンガム宮殿に宿泊することになっています。この発表を受け、中国近代国際関係研究院欧州研究所の崔洪建所長は、イギリス女王の来客として、習主席とイギリス王室との間の交流が期待されるという見方を示しています。その上で、「これは中英両国の最高元首同士による双方向の交流だ。これにより、より多くの文化的要素が盛り込まれていくだろう。イギリス女王は王室の伝統を見せ、古き伝統がどのようにして近代文明の中で生き残って発展してきたのかを見せてくれるだろう。中英指導者同士が理解を深め、相手のことをより深く知り、心の絆を深める上で、たいへん良いことだと評価したい」とこのように感想を述べました。

 1986年、エリザベス2世による中国訪問は、イギリス君主の初めての中国公式訪問でした。その後2004年から、女王の次男にあたるアンドルー王子がイギリス国際貿易と投資特別代表として数度中国を訪問しました。さらに、今年3月にはケンブリッジ公ウィリアム王子が中国を訪問しました。この訪問は近年におけるイギリス王室の中国向け最高ランクの訪問行事で、イギリスのメディアに「歴史的極東の旅」と称されています。

 イギリス王室との交流のほか、大型プロジェクトの受注や調印も習主席の訪英における注目点の1つです。元イギリス駐在中国大使の馬振岡氏は「高速鉄道、原発と人民元という3大重要分野における協力のほか、習主席のイギリス訪問中に、医療、ヘルス、都市計画、水資源管理などにおいてさらなる提携に合意する可能性もある」とみています。

 一方、中国の王毅外相はこのほど、「習主席のイギリス訪問は中英関係の『黄金時代』の幕を開けることになる」と話しました。これまでの10年、中英経済貿易関係は迅速に伸びています。2004年に197億ドルだった中英貨物貿易額は、2014年には4倍以上の809億ドルに達しました。また、2004年にわずか1億ドルだった中国の対英直接投資残高は、2014年末までに400億ドルを上回りました。イギリスは中国の欧州における最大の投資先となり、500社あまりの中国企業がイギリスに進出しています。

 崔洪建所長は「中英両国は産業構造と貿易構造において極めて高い相互補完関係にある。中英間には確執や摩擦もあるが、イギリス人は外交において非常に柔軟性に富んでおり、実務的である。一旦これらの確執や摩擦が協力の大局に影響を及ぼしそうになったら、イギリス人は実務的な面に戻っていく。言い換えれば、中国との経済貿易に関する協力面において全面的発展を堅持していくことができるだろう」とみています。(Yan、小山)

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