新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。
第2回新疆軽食展示会がこのほど、新疆の中心地・ウルムチで開催されました。この展示会では「手づかみのご飯」、「羊の串焼き」、「羊の丸焼き」など新疆独特の美味しい軽食が国内外の観光客を魅了しました。
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羊の串焼き |
ニュージーランドからの子供3人とともに観光に訪れた医師のルカスさんは、7月にウルムチ市を旅していて、第2回新疆軽食展示会に出会いました。ルカスさんは新疆の軽食について次のように評価しました。
「新疆の軽食はみんな美味しいですが。一番好きなのは「手づかみのご飯」です」と話しました。
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手づかみのご飯 |
この『手づかみのご飯』はウィグル族が年越し、結婚などのお祝いことをする時には必ずと言っていいほど作られ、親戚や友人などのお客さんをもてなす伝統料理です。この『手づかみのご飯』は甘い味と塩辛い味の2種類に分けられています。甘い「手づかみのご飯」は精進料理精進料理で、塩辛いのは肉料理です。
ウィグル族のパルウィンさんは十数年前から母に「手づかみのご飯」の作り方を教わってきました。「手づかみのご飯」についてパルウィンさんは次のように紹介しました。
「「手づかみのご飯」はウィグル語で「ポロ」といいます。その名のとおり、元々は手で直接食べる料理でした。最近はスプーンや箸をつかってたべることが普通になったものの、今でも田舎の結婚式などに行くと、その風習を見ることができます」
「手づかみのご飯」のほかに羊肉串(羊肉の串焼き)も人気がある軽食です。四川省の成都市から訪れた観光客の劉さんは「新疆の羊肉の串焼きはすごく美味しいです。羊肉を炭火で炙った後、唐辛子、クミン、塩をふりかけて、全然臭くないので、においの苦手な人も食べやすいと思います」と述べました。
この他、「カオ全羊」と呼ばれる「羊の丸焼き」と「大盤鶏」と呼ばれる鶏料理も国内外のお客さんから喜ばれています。ウィグル族のコック・パハルティンさんは「羊の丸焼き」を調理するのに十数年の経験を積んできました。パハルティンさんはこの「羊の丸焼き」料理について次のように紹介しました。
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大盤鶏 |
「羊の丸焼きはウィグル族のお祝いの席には欠かせない伝統料理です。昔、羊の丸焼きは貴族が年越しや結婚などのお祝いごとの時に食べる高級料理でしたが、今は庶民でも食べられる料理となりました」
新疆には美味しい軽食が本当に数え切れないほど沢山あります。もし、みなさんが機会がありましたら、是非、新疆を旅して地元の美食の魅力を存分に味わってください。
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