焼売(シューマイ)
焼売は、豚のひき肉などと野菜のみじん切りを具にして小麦粉の薄い皮で包み、蒸したもので、中国・広東料理の点心(食事代わりの軽食)として人々に好まれています。
焼売は、中国の広州や香港では広東語で「シウマーイ」と発音されているため、これを外来語としてそのまま日本で使われるようになりました。しかし、北京をはじめとする北の地方では、同じ発音の「燒麦」と書く場合もあります。
香港では、豚のひき肉とタマネギなどのみじん切りを主な具としています。練り合わせて味付けした具を、薄い小麦粉の皮で短い円柱状に包み、セイロなどで蒸して作るのが一般的な焼売です。また、好みで酢や醤油、辛子などをつけて食べます。中身にエビやカニミソを加えるなどのバリエーションもあるそうです。
焼売は、南から北の地方に伝わってから、同じ発音の「燒麦」と書くほか、中身も米やもち米などの穀物を入れる場合もあります。これが、名前に「麦」の字をつける原因かもしれません。北京では、「燒麦」の皮が大きめで、中の具よりもはみ出た感じもします。今では、インスタント食品にした冷凍「燒麦」もスーパーで売られるようになりました。
北京の前門大街にある「燒麦」の老舗として有名な北京の「都一処」は、清代の乾隆三年(1738年)に創業した250年の歴史を持つ老舗で、乾隆皇帝が、都一処という名前をつけ、看板に直筆で店名を書き残したといわれています。
参考:【都一処燒麦館】
場所: 前門楼より南へ300メートルの東側、全聚徳北京ダック店の隣
住所: 北京市36号 100051
電話: (010)6511-2904、6702-1555
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