歴史と自然遺産の宝庫 四川省の旅2 都江堰と臥龍 (一)
今回は成都を離れ、世界遺産に指定される自然保護区として知らせる臥龍へ向かいます。成都からは北西の方向へ約130キロ。まだ所々新しい道を作る工事が続く山道を行くので、ほとんど丸一日がかりの移動となります。
途中、古代の水利施設として世界文化遺産に登録されている「都江堰」に立ち寄ります。都江堰は日本で言えば、武田信玄が築いた「信玄堤」のようなもの。甲斐の国が信玄堤によって豊かになったように、四川省が「天府の国」と呼ばれるようになったのは、まさにこの都江堰のおかげであったと言われています。もともと四川省は、謎の青銅仮面の文化で知られる成都郊外の「三星堆遺跡」を見ても分かる通り、古代の中国の中心であった黄河流域=中原に匹敵する独自の文明を育んだ豊かな地域でした。
その後、戦国時代になると、後に始皇帝を出すことになる秦の国が、関中から秦嶺山脈を越えて四川に進出します。当初は当時のライバル国であった長江下流の楚に対して優位に立つのが目的でしたが、結果的に四川を手に入れて豊かな物産を手にしたことは、秦の天下統一の大きな原動力となったと言われています。都江堰の工事が開始されたのは紀元前256年。当時の秦の蜀郡太守である李氷と息子の李二郎の指揮によって作られました。暴れ河であった岷江の流れを治め、広大な成都の平原の隅々までを潤した都江堰。2000年以上経った今でもはっきり目に見える形で残り、実際に人々の生活に役立っているというのは本当に驚きです。
<日本航空チャーター便で行く 四川省の旅>
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