3、輝騰錫勒草原

　汽車がフフホトを過ぎると、線路両側の風景は白樺、川、牧草地に牛、羊、馬が見え、青空と白い雲が織り成す草原風景に変わってきました。

　輝騰錫勒草原の黄花溝は特色のある場所です。「溝」と言うのは峡谷のことです。そこへ行く最適な交通道手段は馬です。馬にまたがり、地元の村民に案内をお願いしながら、黄花溝に着きます。この峡谷の中の風景は青い山と草原の緑を映した川面を見たことのない人にとっては、ことさら美しい風景だと言えます。さらに、山に自生する白樺と遠景の青空と白い雲を加え、美しい一幅の絵画を見るようです。

　観光シーズン：毎年5月~9月は、輝騰錫勒草原が一面はお花畑となり、一年中で最適の観光シーズンです。

　交通：まず飛行機か汽車でフフホトまで行きます。そこから烏中旗行きの長距離バスに乗り換えります。料金は20元前後です。さらに、車をチャーターして輝騰錫勒草原に行きます。或は、フフホトから汽車で卓資山まで行き（料金7元）、そこから車をチャーターして輝騰錫勒草原にも行けます。

　宿泊：草原で最も美しくて、魅力のある住居はモンゴル族の移動式住居パオで、一日の宿泊料金は150元程度です。

アドバイス：

1、 草原は温度差が大きいので、長袖の上着と長ズボンが必需品です。

2、 一部観光スポットの衛生条件は悪く、食品や飲み物を持参した方がいいです。

3、 馬に乗る時、長いズボンがいいです。馬が驚くので赤い服は禁物です。

4、チベット北部草原

　初夏のチベット北部草原の朝と夕方は観光には一番いい時間です。昼間の草原は曇りがちですが、朝晩は草原、湖、雪山が朝日と夕日に照らされて、一層美しく見える時です。チベット北部の草原に多くの湖があり、最も有名なのはチベット族に"神聖な湖"とされる納木錯（ナムツォ）湖があります。遠くから見ると、湖面が青く輝き、遠くの山々も見え隠れします。この季節から、納木錯（ナムツォ）が融け始め、チベット仏教の信者たちが四方八方から聖地巡礼に行きます。だから納木錯（ナムツォ）はチベット族の信仰心が伝わっています。

　野生動物も初夏のチベット北部草原で是非見たいものの一つです。草原に群れるチベットヤギ、ヤクが生息し、たまには草原に点在散在する牧畜民の住まいパオも見られます。毎年5月は、冬虫夏草という漢方薬材の収穫シーズンです。道端で冬虫夏草を売る人もよく見かけられ、値段も安く、かなりなものが買えます。

　交通：チベット北部の草原へ行くなら、何人かで車をチャーターして行くのをお勧めです。中型車なら、二日間で1500元です。また、バスで行くこともできます。当雄鎮で車をチャーターするか、徒歩でも納木錯（ナムツォ）へ行けます。運が良ければ、通行車を相乗りすることも可能です。

　宿泊：チベットへ旅行には、ホテルより個人旅館のほうが多くの人に好まれています。料金が安く、一人2、30元しかかかりません。一方、ヒッチハイクできることもあり、これはバッグパッカーがよく利用しているのです。

　アドバイス：チベット高原では朝晩は気温が下がり、昼は暑いので、テントを張るなら、防寒服や防寒用寝袋を持参した方がいいです。日焼け防止のため、帽子をかぶることをお勧めです。また、途中聖地を巡礼するチベット仏教の信者を見かけると、近くで写真を撮らないように注意してください。