日本で少林寺といえば誰でも「少林寺拳法」を思い浮かべる。これは、1947年(昭22年)、この武術を開祖した宗 道臣(1911ー1980)氏が創始した。 当時日本は、敗戦による混乱から社会秩序が乱れ、不正や暴力がまかり通っていた。彼は中国式拳法を、「少林寺拳法」と命名し、人づくりや「自己確立」と「自他共楽」の教えを説いた。
少林寺拳法には、勝敗を争う試合というものはない。基本は、剛法、柔法、整法(整骨等)の三法二十五系より成り立つ。突き・蹴り主体の剛法も、抜き・逆・投げ・固めなどが主体の柔法も、その技法は守りと反撃からなる護身の技術だ。
少林寺拳法の関係団体には、少林寺拳法の普及を通じて社会に寄与する「財団法人 少林寺拳法連盟」、開祖が提唱した金剛禅の教えを広め、門信徒を教化育成するための「宗教法人 金剛禅総本山少林寺」などがある。
少林寺拳法を通じて個人の資質の向上を図つと共に、社会の福祉に寄与できる指導的社会人を育成している。
ちなみに、少林寺拳法連盟の登録会員は150万人。また、海外28ヶ国にも普及し、各地区で講習会や4年に一度の国際大会なども開催されている。
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