四川省南西部、金沙江と雅リュウ江の合流したところに攀枝花という都市があります。攀枝花の学名はキワタノキで、伝説によれば、昔金沙江沿岸に大きなキワタノキ、つまり攀枝花が植えられていたので、地元の人は攀枝花という名を自分の都市に名づけたそうです。
攀枝花の面積は7423平方キロで、36の民族、98万人がここで暮らしています。快適な気候に恵まれ、夏は暑くなく、冬は寒くなく、さまざまな植物が生長しています。また、攀枝花は鉱物資源が豊かなことで知られ、「地質博物館」と呼ばれています。
このほか、攀枝花は石林や、滝、温泉、原始林などさまざまな観光資源を持っており、ますます多くの観光客が訪れています。ここには300ヘクタール余りに及ぶ「生きた植物の化石」と呼ばれるソテツの原始林があります。この世界で最も高く、最も大きなソテツ原始林は今や保護区となって、あわせて10万本以上のソテツがあります。ソテツの木に花が咲くことは珍しいとされていますが、ここでは毎年見られます。オスのソテツは年に一回咲きますが、メスのソテツは2年ごとに咲きます。毎年3月から6月にかけて、数え切れないほどの黄色い花がこのソテツ保護区で先を競って咲きます。
地形に恵まれて、攀枝花西部の谷では金沙江スラロームもできます。内外のスラローム愛好者からスラロームのゴールデン地帯と呼ばれるこの場所には、美しい山と水があり、絶景ともいえます。中国国際旅行社のガイドである洪玉さんは観光客を連れて数回もここでスラロームをしました。ここでの体験について洪玉さんは「大部分の観光客はここでのスラロームが好きになる。スラロームする時、刺激を受けながら意志を固めることができる。私が案内した観光客の多くは、『また家族と友達と一緒に行きたい』と言ってくれた。」と話してました。
スラロームをやってから、観光客はここでおいしい料理を味わうことができます。 "羊方蔵魚"という羊肉とフナを煮た料理は攀枝花で最もおいしい料理だと地元の人が自慢しています。調味料をいっさい使わないこの料理の作り方はとても簡単です。羊肉を煮てから、新鮮なフナを入れて、出来上がりです。「羊方蔵魚」を食べた観光客はほとんどこの料理を好きになったそうです。地元の店の李連平店長はこのように紹介してくれました。「この料理は、ほかの地方から来た観光客にとって大きな魅力があり、すごく印象的だそうです。多くのお客さんは、それを食べてから間違いなく2回、3回と訪れます。そして、食べてからパック詰めで持ち帰るお客さんも結構いますよ。」
実は、この料理には特別な言い伝えがあります。昔四川省に彭祖という長生きのお年寄りがいて、摂生を重ねて800年も生きていました。ある日、子孫は取ったばかりの魚を羊肉を煮ている鍋に入れました。彭祖が帰ってきて、その羊を食べると、おいしいと言ったので、この羊肉の作り方が伝わってきました。
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