日常、人々に「前門」と呼ばれるこの大きな門の正式名称は「正陽門」です。「正陽」とは「聖主当陽,日至中天,万国瞻仰」という意味です。元代は麗正門と呼ばれ、明の英宗正統四年(1439年)に再建されて改名され、皇帝が皇車に乗って出入りするために用いられました。正陽門内は天安門広場となっています。
正陽門は1421年に建てられ、高さ42メートルと、古代北京城最高の建築物でした。城楼、瓮城、箭楼の三部分から構成されています。箭楼は1432年に建てられ、82個の銃眼があります。もとは城楼と箭楼との間が瓮城で繋がっており、トンネル状の出入り口があり、防御の役割を果たしていました。
今年10月19日、正陽門が百年振りの大修復工事が開始しました。今度の工事は、創建後に増築した部分を取除く作業となっており、来年9月に完成する予定です。
|