アメリカで起きた金融危機がヨーロッパにも拡がっていることを受けて、ユーロ圏15カ国の財務相は6日、大手銀行を破綻させないと述べ、金融危機の打開に向け市場の不安を払しょくする決意を表明しました。
ユーロ圏15カ国の財務相は6日夜、金融危機の対策をめぐってルクセンブルクで会議を行いました。その後の記者会見で、ユーログループの議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は「各国は、大手金融機関を破綻させないことで合意した。われわれは、金融システムの安定を確保するためにあらゆる措置をとる」と述べました。
会議に出席した欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、ヨーロッパの銀行業の問題について「市場はリスクを過大評価しているようだ」と述べた上で、「欧州中央銀行としては、アメリカのサブプライムローン問題による信用収縮を緩和させるため、市場に必要なあらゆる流動性を供給していく用意がある」と語りました。(翻訳:鵬)
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