日米欧の中央銀行は16日、金融市場の流動性の不足を緩和するため、市場に大量の資金を供給しました。
日本の中央銀行である日本銀行は17日、短期金融市場に2兆円供給すると改めて発表しました。前日、日本銀行は2回にわたり短期金融市場に2.5兆円を供給しています。
また、ロシアのプーチン首相は16日、財務省と中央銀行が金融市場に約186億ドルを供給したと明らかにしました。
このほか、欧州中央銀行は約994億ドル、イギリス中央銀行は約356億ドルそれぞれ供給。スイス中央銀行も資金供給を発表しています。
また、アメリカ連邦準備理事会(FRB)は16日、700億ドルを供給したほか、金利は下げず今の2%を維持すると発表しました。同日、FRBは傘下のニューヨーク連邦準備銀行が経営危機に陥っている米保険大手AIGに850億ドル緊急融資することを認めました。
国連貿易開発会議のスパチャイ事務局長は、各国政府と金融機関に対し金融市場を厳しく監督・管理するよう呼びかけました。また、EU・ヨーロッパ連合のアルムニア経済・通貨問題担当委員は、各国は柔軟な調整措置を取ると同時に、財政予算を厳しく抑制するよう訴えました。(閣)
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