森林の樹木や落葉、家畜の糞など生物体を構成する有機物をエネルギー源として利用する「バイオマス」の開発・利用をめぐって、中国のチベット自治区では6日、シンポジウムが開かれました。専門家は「チベットのバイオマスの総量はおよそ13億トンで、開発や利用の見通しが明るい」との見方を示しました。
チベットでは、牛の糞や草、たきぎなどバイオマスの使用量は総エネルギー使用量の8割も占めていますが、その一方で、バイオマスの生産で森林破壊や環境汚染などの問題が発生しています。これに対応して、チベットでは、バイオ燃料の利用効率を高め、汚染物質の排出量を減らすため、バイオマス圧縮工場を建設することにしています。また、農牧民およそ100万人にメタンガスを利用してもらうため、2010年まで農村に20万箇所のメタン発酵施設を建設する計画です。(翻訳:鵬)
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