欧州連合(EU)の議長国、フランスのサルコジ大統領の呼びかけで、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア四カ国の首脳は4日、パリで金融危機をめぐる会合を開き、金融機関を支援することで合意しました。
報道によりますと、今回の会合は、深刻な金融危機に共同で対応する対策を探ることが目的です。サルコジ大統領は会合終了後、「金融危機に対処するため、四カ国は協調の取れた対応策を講じていく。また、危機に陥った銀行を支援することも確約した」と述べました。さらに「EUが直面する特殊な経済情勢を考慮して、欧州委員会もより柔軟性を示し、『安定と成長の協定』を履行する際には適度に基準を緩めることにしている。四カ国は、関連する国際会議を早急に開き、現行の世界金融システムの改革について議論するよう呼びかけることにしている」と述べました。
同日、国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン総裁はサルコジ大統領と会談した後、「アメリカ発の金融危機が銀行業に与えた損失は当初の予想を超えたものになり、世界の金融情勢を憂慮する」と強調しました。(朱丹陽)
|