有人宇宙船「神舟7号」は、3日間にわたる宇宙飛行を行い、28日夕方、帰還カプセルが中国北部内蒙古の草原に着陸しました。3人の宇宙飛行士は体調もよく、自らカプセルの外に出ました。その後、中国は、「神舟7号」有人宇宙飛行は見事に成功したと発表しました。
28日午後5時37分、有人宇宙船「神舟7号」は3日間にわたる宇宙飛行を終え、中国北部の内蒙古の四子王旗の草原に着陸しました。
支援ヘリコプターは帰還カプセルを発見し、付近に着陸しました。
3人の宇宙飛行士が帰還カプセルの扉を内部から開くと、外で待機していた医療チームが中に入り、飛行士の健康チェックを行い、全員の体調が良好であることを確認しました。
3人の宇宙飛行士は地上の重力に適応するために40分ほど帰還カプセルにとどまった後、自力で外に出ました。三人はそれぞれ微笑みながら、カメラマンに手を振って挨拶しました。
3人の飛行士はテレビ中継を通じて、コメントを発表しました。27日、中国初の船外活動を行ったテキ志剛飛行士が一番最初にスピーチしました。
「我々は、今回の有人宇宙飛行を成し遂げ、地球に帰還したばかりです。昨日は、中国で初めての船外活動を行いました。今回の宇宙飛行に参加できたことを誇りに思っています。困難を乗り越えて、見事成功しました」
テキ志剛飛行士の船外活動を船内で協力した劉伯明飛行士は飛行士全員の体調を紹介しました。
「我々は、先ほど地球の重力に適応するため準備活動を行ったし、健康チェックも受けました。全員、体調は良好です。出発する前にも話しましたが、『中国の宇宙飛行士は最も素晴らしいことを信じてください。祖国と国民は、安心してください。祖国に感謝します』」
景海鵬飛行士も感想を述べました。
「この3日間、宇宙でも、祖国と家族が見守ってくれていると感じました。今無事に帰ってきました。祖国に感謝します。全国民が関心を寄せてくれていることを感謝します。」
北京宇宙飛行制御センターでは、中国有人宇宙飛行プロジェクトの常万全総指揮が、「神舟7号」の有人宇宙飛行は見事に成功したと発表しました。
「メイン着陸エリアの指揮部によりますと、3人の飛行士は無事帰還しました。ただいまから、『神舟7号』の有人宇宙飛行が成功したことを発表します」
その後、中国の温家宝首相は北京宇宙飛行制御センターで、中国共産党中央、国務院、中央軍事委員会による祝電を読み上げ、「神舟7号」有人宇宙飛行の成功を祝福するとともに、これを高く評価しました。
「『神舟7号』有人宇宙飛行の成功は、わが国の宇宙開発における一里塚です。わが国は世界で三番目の、船外活動にかかわる技術を持つ国になりました」
温家宝首相はまた、「有人宇宙飛行の技術を発展させ、宇宙を平和利用することは、中国の国民が一貫して追求するものです」と改めて強調しました。(翻訳:KH)
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