アメリカ議会はこのほど、発展途上国へのアメリカと中国の影響力を比較する175ページに上る報告書を発表しました。中国社会科学院アメリカ研究所の樊吉杜研究員は「この報告書は、アメリカが中国のソフトパワーの増強を憂慮していることを反映したものだ。アメリカは中国のソフトパワーの増大に警戒心を持ち始める一方、自らのソフトパワーの不足を補うための措置を講じている」と指摘しています。
報告書は「過去10年の間、中国のソフトパワー、つまり外交や経済、文化などの発展により得られたグローバルな影響力は、国際的地位の上昇とともに増大してきた。アメリカはソフトパワーの多くの面で依然、圧倒的な力を保有している。しかし、多くの専門家はアメリカのソフトパワーは相対的に低下したと見ており、研究では、アメリカの外交政策が明らかに全世界の信頼を失ったことが示された。一部の専門家は中国の台頭はアメリカの利益にとって大きな挑戦となると考え、一部は中国の台頭の意義は限定的なもので、アメリカの力は人を畏敬させると信じている」としています。(翻訳:洋)
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