ロシアのプーチン首相は29日、ロシア南部の都市ソチでドイツのテレビ局のインタビューを受けた際、「ヨーロッパはロシアとグルジアの衝突で二重基準を取り、アメリカに同調している」と述べました。
プーチン首相は、「過去、西側諸国は国連決議に違反してコソボ独立を承認したが、現在では、ロシアが南オセチアとアブハジアの独立を承認したことを非難し、二重基準を実施している。ヨーロッパが引き続きアメリカの政策に同調すれば、今後、ロシアはアメリカと欧州問題について止むを得ず検討することになる」と述べました。
別の報道によりますと、フランスのクシュネル外相は29日、「フランスはロシアとの対話を維持し、ロシア制裁を主張しない。来週、フランスの主催によるEU・欧州連合首脳特別会議では、グルジア情勢などの問題について検討する」と述べました。また、フランスのメディアがこの日フランス大統領府関係者の話として伝えたところによりますと、今回のEU 首脳特別会議はロシア制裁措置を採択しないということです。
アメリカホワイトハウスのペリノ報道官は29日、「アメリカはロシアが南オセチアやアブハジアで軍事基地を設立することに断固反対する。グルジアがロシアと外交関係を断絶する決定を行なったことについては意外と思わない」と述べました。(翻訳:董)
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