中国外務省の秦剛報道官は28日、北京で行われた定例記者会見で、「ナウルやガンビアなどによる、台湾が国連の専門機関に参加する提案は、中国の主権と領土保全を侵し、中国の内政に干渉した」と非難しました。
このほど、ナウルやガンビアなどのいわゆる台湾と国交を樹立したいくつかの国が、台湾が国連専門機関へ参加する提案を提出しました。これに関して、秦剛報道官は記者の質問に対して「周知のように、国連とその専門機関は、主権国家からなる政府による国際組織である。世界には一つの中国しかない。台湾は中国の一部分である。ナウルやガンビアなどによる提案は、『二つの中国』や、『一つの中国一つの台湾』を意図したものである。中国政府と人民は断固としてそれに反対する」と述べました。
また、秦剛報道官は「中国は、国連憲章の趣旨と原則を遵守し、両岸関係の平和的な発展を妨げないようナウルやガンビアなどに呼びかける。各国は、引き続き『一つの中国』の原則に則って、中国政府が両岸関係の平和的な発展のための努力を支持してもらいたい」と語りました。
秦剛報道官は「台湾同胞が国際活動に参加する問題は、両岸の中国人が話し合って解決すべきだ。両岸は互いに信頼し、論争には関わらず、共通点を求め、相違点を残し、共栄していくという精神に則って、共に条件を作っていけば、適切な解決案を見出すことができると信じている」と強調しました。
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