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披露会に出席した関係者一同 |
訳者代表の顧林生氏(写真右)と日本大使館の木村康博書記官(左) |
8月12日は四川大地震が発生して、3ヶ月の日です。この日、『災害復旧・復興施策の手引き』(案)(日本内閣府)中国語版の出版披露会が北京で開かれました。翻訳は清華大学都市計画設計院と北京外国語大学日本学研究センターが手がけました。
この手引きは、四川大地震が起きてから、中国社会が世界各国の防災対策や災害の経験を整理、収集する需要が高まった中で、翻訳、出版されたものです。手引きでは、地震、風水害などの自然災害が発生した後、緊急対策及び復興に関するプロセスや手順を細かくまとめています。
清華大学都市計画設計院の尹稚院長は席上、「中国は自然災害が頻発する国だが、これまで、災害対策に関する情報は蓄積できていない。この本は、中国にとって、自然災害の対策において、技術的な問題を解決する際に、重要なものとなるだろう」と述べました。さらに、「この本の翻訳、出版をきっかけに、両国の学者や関係者が一層交流を深め、自然災害の対策により多く貢献できるよう期待したい」と語りました。
今回の翻訳プロジェクトの発起人で、訳者代表の顧林生氏は本の出版にあたり、日本内閣府の協力に感謝の言葉を述べ、手引きは四川大地震被災地の51の県長や、中央の政府機関関係者に贈呈される予定だと披露しました。
中国地震局の楊モウ源元研究員は、手引きの出版は「まさに、のどの渇きをいやす」ものだと高く評価し、「防災についてのノウハウは人類共通の財産だ。日本の経験を生かし、いつか、中国独自の防災と復興手引きがまとめられることを期待している」と述べました。
なお、この会に出席した日本大使館の木村康博書記官は、「今後も引き続き、日本の防災でのノウハウや経験を提供していく」との意向を示しました。(王小燕)
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