中国の胡錦涛国家主席と温家宝首相は21日北京で、それぞれロシアのラブロフ外相と会談しました。
席上、胡錦涛主席は「中国は終始ロシアとの関係発展を中国の外交にとって重要な位置に位置づけており、今後とも両国の戦略的パートナーシップをさらに推し進めるため、ロシア側とともに努力していきたい」と述べました。
また、胡錦涛国家主席は四川大地震の時に援助の手を差し伸べてくれたことと、被災地の子供1000人を招いてロシアで療養させることについて、感謝の言葉を述べました。
これに対して、ラブロフ外相は「両国の戦略的パートナーシップを全面的に発展させることはロシアの重要な外交政策である」と語った後、「北京オリンピックが成功することを期待している」との考えを示しました。
また、温家宝首相はラブロフ外相と会談した際、「中ロ双方がこれまでに達した共通認識を確実に実施し、経済貿易、エネルギー、インフラ施設、人的往来などの分野で新しい成果を挙げるよう希望する」と述べました。
これに対して、ラブロフ外相は、「ロシアは今後、中国との間でエネルギーに関する交渉メカニズムを整備するとともに、年内には『ロシアと中国の善隣友好協力条約』の実施要綱について、合意するよう期待している」と語りました。
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