ICC・国際刑事裁判所の検察官は14日、スーダンのバシル大統領がダルフール地域で犯した「戦争に対する罪」などにより、大統領への逮捕状を請求しました。
これを受けて、スーダン外務省の報道官は「国際刑事裁判所の決定はスーダンの和平プロセスを損なうだけでなく、その民主化プロセスも阻むことになる」と述べました。また、スーダンの多くの野党も、国際刑事裁判所がバシル大統領への逮捕状を請求すれば、スーダン情勢を不安定にし、平和を破壊することになる」との考えを示しました。
一方、国連のパン・ギムン事務総長は同じ日に、声明を発表し、国際刑事裁判所の逮捕請求に憂慮を示し、「これは国連の平和維持活動に大きく影響するだろう」とし、「国際刑事裁判所は一つの独立した国際機構であり、国連はその司法手続きを尊重しなければならない」と述べました。
このほか、アラブやアフリカの一部の国の指導者も、その請求は重大な結果をもたらすと国際刑事裁判所に警告しました。
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