3日間の「哀悼の日」の初日となった19日、東京の駐日大使館には日本各界の人々・外国の駐日大使館の外交官・在日華人・華僑・留学生が弔問に訪れました。平日の月曜日であったにもかかわらず、弔問者の中にはサラリーマンや中学・高校生の姿も見受けられました。
四川大地震が発生した2時28分(日本時間同3時28分)、200人ほどを収容できる大使館の応接間は訪れた人でいっぱいになりました。人々は祭壇が設けられた応接間に集まり、孔鉉佑公史の合図とともに3分間の黙祷を捧げました。その後、参加者らは列を連ねて弔問記帳簿に被災者へのメッセージを書き、その中の多くの人は傍に置かれた募金箱にも寄付金を入れました。
|
|
弔問にやってきたヨルダンの 駐日大使館関係者 |
涙ぐむ弔問者 |
仕事の合間を縫って、東京の六本木ヒルズから訪れたサラリーマンの大島正さんは、「被災者たちが一日も早くもとの安全な暮らしに戻ることが出来るよう心から祈っている」との願いを述べ、「このような大きな災難が起きたからには、全世界が力をあわせて、支援していくことが必要」と国を超えた協力の必要性を訴えました。
日本で夫とともに武道教室を営む中国人女性の張蓉さんは、義捐金を寄付した後、「教室の方でも教え子たちと一緒に募金を集めようと考えている。少しでも被災地の力になりたい」との意向を語りました。
|
|
愛国高等学校から募金を届けに来た生徒代表ら |
四川省出身の留学生 |
四川省出身で日本に留学して1年半になる呉猛カさんは、「故郷で地震があったと知って、実家の成都に急いで電話したが、電話網が壊れたためか、友達や家族と連絡が取れない状況が1日半続いた。その間ずっとネットやテレビニュースの報道を注目し続けた。その後実家が無事なことを知ってほっとした」と述べた後、「周りの日本の友人も心配して電話をかけてきてくれたりした。ふるさとはきっとまた素敵な街に戻る。人々の暮らしがすばやく復帰できるよう僕は力を尽くす」との決意を語りました。
中国大使館の孔公使は、「今回の災難に対し、隣国である日本の各界がすごく注目していると感じた。政府や民間がいろいろな形でサポートをしてくれた」と感謝し、日本の援助隊がいままで四川省で行ってきた活動に対して、「日本の救助隊は全力を尽くしてくれている。地震大国の日本からやってきた彼らの活動はプロフェッショナルだ」と評価しました。
東京の中国大使館は19日から21日まで3日間の哀悼期間中、午前10時00分?12時00分と午後2時30分から5時30分まで弔問者を受け付けます。(実習記者 黄 恂恂)
|