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胡錦涛国家主席、日本の早稲田大学で重要な講演
   2008-05-08 18:23:00    cri











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 中国の胡錦涛国家主席は8日、日本の東京の早稲田大学で重要な講演を行いました。胡錦涛国家主席は、「中日友好は、両国人民の共同の事業である。両国の青年は中日友好を進める新しい力となり、その未来を開拓する任務を担っている。双方の共同の努力を通じて、中日友好の種を広く撒き、中日友好を世代から世代へ伝えていくよう希望する」と語りました。

 早稲田大学は、日本の著名な総合的私立大学の一つです。1882年に創立され、日本で中国の留学生を初めて受け入れた大学です。胡錦涛国家主席が演説を行った大隈講堂は、大学の創始者である大隈重信を記念するために建設されたもので、重要文化財に指定され、多くの国家元首と政府首脳がここで講演を行いました。

 胡錦涛国家主席は講演の中で、「中日両国は一衣帯水の隣国である。両国関係は現在、新たな歴史の起点にあり、更なる発展を遂げるチャンスを迎えている。中国政府と人民は、日本政府や国民とともに努力し、相互信頼や友情、協力を強化し、未来に向かって、中日間の戦略的互恵関係の新たな局面を切り開くよう心から希望している」と述べました。

 両国国民の相互理解を深めるため、胡錦涛国家主席は講演の中で、歴史と現実の両面から中国の発展の過程を紹介しました。胡錦涛国家主席は、「中国は悠久な歴史を持つ国であり、大きな変革が起こっている国でもある。5000年の歴史の中で、中華民族は、すばらしい中華文明を作り、人類の文明の進歩に多大な貢献をしてきた。これと同時に、中国は、発展の道で様々な困難をも経験してきた」と語りました。

 胡錦涛国家主席はまた、中国は一貫して平和的な発展の道を歩んでいくとし、これは中国政府と国民による戦略的な選択であると指摘しました。

 胡錦涛主席は、「中国は一貫して独立自主の平和的な外交政策、互恵共栄の開放的な戦略を堅持し、国際関係の民主化を推し進めることに力を入れている。バランスの取れた世界、最も広範な人々が利益を得られる世界、国々がお互いに利益を得られる世界を目指して経済のグローバル化を推進している。中国は文明の交流、地球の環境保護を促し、世界各国と共に発展のチャンスを分かち合い、リスクと課題に対応してきた。中国は防御的な国防政策を堅持し、軍拡競争を行っていない。いかなる国家にとっても脅威にならず、未来にわたって覇権主義を主張せず、軍事拡張を行わない」と述べました。

 2000年以上の中日両国の友好往来について、胡錦涛主席は、長い歴史の中、中日両国の国民は互いに学びあい、相手国を鑑とし、お互いに国の進歩を促し、東アジアの文明と世界文明を豊かにしてきた。近代になって、日本の軍国主義が起こした中国侵略戦争は、両国の友好関係をひどく破壊した。この不幸な歴史は中華民族に深刻な災難をもたらすととともに、日本国民も苦難に陥らせたと強調しました。

 胡錦涛国家主席はその中で、「歴史は最も奥深い意義を持つ教科書である。我々が歴史をしっかりと心に刻まなければならないことは歴史を鑑にし、未来に向かって、平和を大切にし、平和を維持して、中日両国の国民は子々孫々まで友好を続け、世界各国の人々が平和な暮らしを過ごせるようにすることである」と述べました。

 胡錦涛主席は講演の中で、中日間の戦略的な互恵関係の推進について提案しました。胡錦涛主席は、「中日両国は相互の関係を競争相手ではなく、共に利益が得られるパートナーとすることだ。相手国の平和的な発展を互いに支持し、相手の発展を自国に対する脅しではなく、チャンスと見なしてほしい。相手が関心を寄せる重要な利益を尊重し、交渉を通じて食い違いを解決すべきである。それと同時に、中日両国は省エネ、環境保護、金融、情報と知的所有権の保護などにおける互恵協力を深め、人の交流と文化の交流を広げ、アジアの振興を共に促し、グローバル化がもたらす課題に対応し、共同の発展を図る必要がある」と語りました。

 胡錦涛主席はさらに、中日友好は両国国民の共同事業で、両国の国民の弛まぬ努力が必要であるとし、両国の若者が中日友好を推し進めるために貢献しようと呼びかけました。

 「両国青年は、中日友好の中堅だ。中日友好の未来は、あなたたちの手で切り開く。私は長年、青少年に関わる仕事をしたことがあるので、青少年に対して特別な感情を持っている。青年時代に種を蒔いておけば、友情は生涯にわたる。中日の友好を末永く伝えて行くよう期待している。」

 胡錦涛国家主席の講演の間、度々熱烈な拍手が響き渡りました。日本衆議院の河野洋平議長は、挨拶のなかで、胡錦涛主席が忙しいスケジュールの中で時間を割いて早稲田大学で講演を行ったことに感謝の意を表しました。

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