中国の胡錦涛国家主席は間もなく、日本を公式訪問します。今回は、国家主席として10年ぶりの訪日となり、日本のメディアから大変注目されています。一方、日本では華僑、留学生など在日中国人向けの中国語の雑誌や新聞などが数多く発行されています。今日は、その中から、いくつか取り上げて、胡錦涛国家主席の訪日に対する期待の声をお届けします。
先ずは「中文導報」です。これは日本で最大の発行部数と購読層を持つ中国語の総合新聞です。中文産業株式会社の傘下のものですが、同社の羅怡文社長は、次のように話しています。
「胡錦涛国家主席の来日に対して、私たち在日中国人そして中国語メディアは大変熱い期待を持っています。とても嬉しいです。今回の訪日は意義深く、これを通じて、中日両国の関係がより一層改善され、さらに高い段階に引き上げられるものと信じています」
また、「忙しい日程の中、胡主席は時間を作って、横浜の中華街と中華学校を訪問される予定だと聞き、私たち華僑は、大変心温まるものを感じています。弊社の『中文導報』は、胡主席訪日の特別号を出して報道する予定です。訪日の成功を祈っています」と語りました。
もう一つは、2000年に創刊された「華人週報」です。これは、主に留学生など在日中国人にサービスを提供する新聞ですが、同紙の龍麗華副編集長は、次のように話しています。
「胡主席の訪日は、21世紀に入ってから、中国の国家主席として初めての訪日です。私たち在日中国人は、大変期待しています。これまで、中日関係が冷えていた時期がありましたが、『氷を破る旅』に喩えた日本の安倍前首相の訪中、そして『氷を溶かす旅』に喩えた温家宝首相の訪日の甲斐があって、いま、両国関係はスムーズに発展する時期を迎えています。私たちはこの良好な関係がいつまでも続くよう期待しています。胡主席の訪日は、必ず両国関係の健全な発展に大きな役割を果たすものと信じています」
龍副編集長は最後に、メディアの責任について、「中国と日本の友好関係、交流について、プラス面でその素晴らしい発展ぶりをアピールするよう心がけています。また、両国間の草の根の交流を報道し、両国の相互理解を一層深めることに役立ちたいと思っています。これは私たちの責任でもあり、義務でもあります」と話しています。
最後に紹介するのは、1999年に設立された中国関連の本を数多く出版する日本僑報社です。同社の段躍中編集長は次のように話しています。
「今回の胡主席の訪日を通して、中日関係がより広く高いレベルのものになることを期待しています。日本にいる華僑は、以前と随分違って、学術、教育、科学研究など多くの分野で良い成績を挙げています。胡主席の訪日は、華僑の私たちにとって、大変大きな励みになります」
「いま、日本で中国語を学習している日本人は200万人います。胡主席の訪日によって、中国語の学習ブームがさらに高まり、そして、中国への理解がさらに深まることを信じています。今回の訪問が、中日関係の歴史に輝かしい一ページを記すことを期待しています」(翻訳:王秀閣)
|