中国の胡錦涛国家主席は日本を公式訪問するため6日午後、東京入りしました。
そのあと、直ぐに胡錦涛主席は中日両国の友好関係に尽力してきた古い友人やその家族たちと会いました。
胡錦涛主席は「前の世代の努力により、中日関係は進展してきた。中国では水を飲む際には井戸を掘った人の恩を忘れないと言われている。中国の国民は両国の友好に貢献した日本の友人を決して忘れない」と述べました。
田中角栄元首相の長女田中真紀子さんは「父が亡くなってもう15年になります。中国のことは私とも家族も、また政治家としてもずっと関心をもって見つめてきております。いろいろな困難が両国にありますけれども、英知を働かせて、そしてより発展的な関係を結べるように私としても個人としても、また国会人としても努力致したいと思っております。」と語りました。
胡錦涛主席はまた「皆さんはこれまで中日友好に力を尽くしてきた。私は感謝の意を表す」と述べました。
中日の国交正常化に尽力した宇都宮徳馬氏の長男宇都宮恭三さんは「よく日中で両国関係を動かす両輪という言葉があります。政治と経済。私はこれが間違いではないと思いますけれども、全面的ではないと思います。もう一つ大変重要なのはお互いの国民感情だと思います。」と感想を述べました。
胡錦涛主席は「1984年3000人にのぼる日本の若者が中国を訪問し、われわれと深い友情を結んだ。それから20数年経ったが、われわれの友情は深まっている」と語りました。
歌手の芹洋子さんは「3000人の時に、私もお招きいただきましてコンサートで交流をさせていただきました。」と記憶を述べました。
胡錦涛主席は「現在は中日関係の新しいスタート地点であり、発展の新しいチャンスを迎えている。今回の訪問を通じ、戦略的互恵関係の構築で日本側と共に努力していく」と述べました。(ジョウ)
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