日本を訪問中の胡錦涛国家主席は、7日東京で一連の活動に参加しました。この日、胡錦涛主席は明仁天皇や福田首相とそれぞれ会談しました。また、日本の主要経済団体主催の歓迎パーティーに出席したほか、各政党の代表とそれぞれ会談しました。
訪日2日目となった7日は、今回の、いわゆる「暖春の旅」において重要な1日となりました。この日、胡主席は明仁天皇と会談し、その後、福田首相と会談を行いました。会談後、胡錦涛主席と福田首相が、両国が締結した4番目の政治文書となる「戦略的互恵関係の全面的な推進に関する中日共同声明」に調印し、共同記者会見に出席しました。また、胡錦涛主席は、日本の各政党の代表とそれぞれ会談し、日本経済団体連合会主催のランチパーティーで演説を行いました。
胡錦涛主席と福田首相の会談は、各国のメディアから注目を集めました。双方が調印した共同声明は、「暖春の旅」に深みを与えました。会談後の記者会見で、胡錦涛主席は、両国にとって4番目となるこの政治文書を高く評価しました。
「この政治文書は、両国関係の新しい発展を表し、新たな共同認識を認めるものだ。また、これまでの3つの政治文書を受け継いだ上で、両国関係の長期的な発展を定め、中日関係の未来を描いている。これまでの4つの政治文書に従えば、中日関係のより素晴らしい未来を切り開くことができると信じている」
胡錦涛主席と福田首相は、「中日関係は新しい歴史のスタート地点に立っており、さらなる発展に向けた新しい機会を迎えている。双方は、共に努力し、中日戦略互恵関係の全面的発展の新しい局面を切り開いていく必要がある」とともに強調しました。また、胡錦涛主席は、具体的な協力分野について、「まず、戦略的な相互信頼を強化し、両国の首脳の訪問体制、そして政府、議会、政党間の交流と対話を強めること。第二に互恵強力を深め、エネルギー、環境、金融、情報などの分野での協力を強め、ハイレベルの経済交流システムを完備すること。第三に、人的な交流を広げ、青少年の長期的な交流システムを構築すること。第四に、アジアの振興、東北アジアの安定、東アジアの協力を推し進めること。第五に、エネルギー安全、環境保護、南北格差、伝染病など全世界の直面する課題に貢献することである」と 提案しました。
また、福田首相は、「日中両国は、アジアまたは全世界の平和と発展に貢献する責任がある。このために、双方は、相互理解を増進し、協力を強めるべきだ」と語り、「北京オリンピックの成功を期待し、日本として全力で協力していく」と述べました。
中国と日本は、一衣帯水の隣国です。両国には、2000年にわたる交流の歴史があります。両国の友好を伝えていくのは、両国政府の共同の目標です。
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