北京オリンピックの聖火リレーは14日にオマーンの首都マスカットで行われますが、オマーンオリンピック委員会の責任者は12日、聖火を迎える準備は十分整ったと述べました。
オマーンオリンピック委員会のバビブ副会長は、記者のインタビューに答え、「わたしたちは早くから北京オリンピックの聖火を迎える準備をしてきた。そして8日に聖火リレーのリハーサルを行い、それは大成功であり、安全保障の面では特別な措置を講じている」と話しました。
オマーンの舞台名監督であるイブラヒム氏が聖火リレーのプロデューサを担当しています。計画では聖火リレーが行われる当日、全国の人々は伝統的な民族衣装を着ることになります。イブラヒム監督は、記者に聖火リレーのコースについて、「聖火リレーは、現地時間の14日午後5時から夜9時45分までで、スタート地点はマスカットのアルブスタンに置かれた木造船「スハール」号であり、そこから市内の各観光スポットを通り、終点のクルム公園に到着する」と語ってくれました。
スタート地点である「スハール」号は、1980年代に古代の「海上のシルクロード」に沿って216日間航行して中国に到着したことがあります。イブラヒム監督によりますと、この「スハール」号は、今から1200年前にオマーンと中国の広州を結ぶシルクロードの旅をした船を模造したもので、中国とオマーンとの友情のシンポルとされており、この船を今回の聖火リレーのスタート地点としたことには特別の意義があるのです。
ところで、オマーン国内のメディアも北京オリンピクの聖火リレーを大きく取り上げ、その報道に努めています。オマーン青年スポーツ新聞の記者ザイナブさんは、「明日、聖火リレーが通る場所に行ってみてくる。ランナーを取材したいので予約しておきたい。聖火リレーについて詳しく報道するつもりだ。マスカットで聖火リレーを行うことは、オマーンにとっては大きな出来事だ」と話してくれました。
12日、オマーンオリンピック委員会はリレーに参加するランナーたちに特定のスポーツウエアを配りました。ランナーに選ばれたシリアの有名な女優スラフさんは、12日朝早くにマスカットに到着し、スタンバイしています。スラフさんは、「今日、マスカットに着いた。オリンピックの聖火リレーによりよく参加するためだ。聖火リレーは、スポーツであるだけではなく、平和と平等の愛を示すルートでもある。北京オリンピックの聖火リレーのランナーになれてとても光栄だ」と喜びの気持ちを話していました。
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