1951年の平和解放から50年、チベット自治区ではいったいどういう変化が起きたのでしょうか。また、人々の生活はどの程度改善されたのでしょうか。経済や文化、医療衛生、社会生活、教育などのデータからチベットの急速な発展ぶりをはっきりと見て取ることができるでしょう。
まず教育の面を見てみましょう。解放前のチベットには近代的な学校はなく、適齢児童の入学率はわずか2%で、字の読めない大人の割合は95%以上でした。現在、チベットの73の県では6年制義務教育が全面的に普及し、9年義務教育制度の普及率を人口の90%を超えました。高校や大学の入学率もそれぞれ43%と17%に上がり、字の読めない大人の比率は5%以下となりました。
社会生活の面では、1950年以前、90%以上の人口は家屋を所有していませんでした。現在では、放牧地区を除いて、すべての家庭が定住し、自宅を所有しています。また、2006年、農牧民の定住プロジェクトが実施されてから、57万人の農牧民が新しい住宅に引っ越しました。去年には、農牧民の平均収入が1人あたり2800元まで増加し、都市部住民にいたっては11000元となりました。さらに、2006年の統計によりますと、平均して20人に1人が自家用車を所有しています。これは、前年末より3分の1増加したことになり、合計台数は14万台以上となりました。
また、経済と社会の面では、解放前、チベットには近代的な工業がなく、農業の発展も立ち遅れていました。しかし、2007年、工業の年間付加価値は前の年より約26億元増え、食糧作物の栽培面積は約17万2000ヘクタールに達しました。さらに、去年チベットを訪れた観光客数は402万人で、観光収入額は48億元と、自治区GDP・国内生産総額の14%以上を占めました。(翻訳:董)
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