北京オリンピックの開幕まで後179日となった11日、パキスタンオリンピック委員会は、聖火リレーの国内コースを発表するとともに、6人のランナーを決めました。
北京オリンピックの聖火リレーは、オリンピック史上最も長い距離をリレーし、参加するランナーも最も多くなります。聖火は、全世界5大陸の20の都市と、中国国内31の省、自治区、直轄市をリレーし、世界最高峰のチョモランマにも登る予定です。リレー全体は、130日間かかり、13万7千キロの距離を21880人のランナーが走ります。4月16日、聖火は、パキスタンに到着します。
11日イスラマバードで開かれた記者会見で、パキスタンオリンピック委員会のハッサン会長は、聖火が来ることに歓迎の意を表しました。ハッサン会長は、「イスラマバードが、聖火リレーの都市に選ばれたことを光栄に思う。パキスタンの一部を通過するが、パキスタン全体が利益を受ける。今回の聖火リレーをパキスタンの重要なイベントにするために努力する。北京オリンピック組織委員会と中国人民に感謝する」と語りました。
ハッサン会長は、また、「パキスタンオリンピック委員会は、聖火リレーを成功に導くとともに、パキスタンの選手たちが北京大会でいい成績を収めるように努力していく」と語りました。
今回の聖火リレーは、『調和の取れた旅』をテーマにしていることから、パキスタンオリンピック委員会は、聖火ランナーを選抜する上で、この点を考慮しました。第1陣に選ばれた6人のランナーの中で、3人は環境と関係のあるNGOのメンバーです。パキスタン水の節約協会の創始者の一人、ヤスミンさんは、ランナーの一人です。彼女がランナーに選ばれたことは、このテーマに相応しく、北京オリンピックの理念の一つである『グリーンオリンピック』を体現するものと見られています。彼女は、オリンピックについて、「ランナーに選ばれたことを誇らしく思う。全世界にとって、オリンピックは、重要なイベントで、世界各地の一流選手たちが一堂に会して、どのように競いどのように勝敗をつけるのかを皆に示す場所である。皆は、私が聖火を持つことを誇りに思ってくれる」と語りました。
パキスタン駐在中国大使館は、聖火リレーを成功させるため、関連部門と連携を取り、準備しています。リレーの責任者の一人、中国大使館の単宝祥文化参事官は、「パキスタンオリンピック組織委員会と関連部門は、今度の聖火リレーを非常に重視している。私たち大使館もそうだ。大使館は、報道や安全などの部署からなる担当グループを設置した。今までの仕事は、各方面とも順調に進んでいる。首相、大統領を初め、パキスタン全体が、リレーに注目している。今回のリレーが必ず成功することを信じてる」と語りました。(翻訳:李軼豪)
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